若手伝承者育成研修発表会
2012年2月15日 08:42
平成24年2月26日(日)
午後12時半開場・13時開演・終演予定19時半
場所◆赤城神社ホール(赤城神社社殿地下1階)
出演◆鶴賀若狭掾他一門
ゲスト 花柳貴比
★新宿区在住、在勤、在学の方
このブログを見た方無料ご招待致します。
(当日受付にて申し出てください)
2012年1月17日 14:07
毎日お寒い日が続いておりますが年初は如何お過ごしですか
世界が激変の中どのような世の中になるのか予想もつきません
難問山積のうちに私は新内道に活動を始めました
久し振りに私がNHKTVに出演を致します
昨日十二日に収録が済み、漸く私に正月が来ました
「らん蝶」と「明烏夢泡雪」の2曲のさわりを語ります
お時間がございましたらご笑覧下さい
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◆ 一月二十七日(金)午後十時十五分~五十八分
◆ NHKTV ② Eテレ 芸能百花繚乱「新内を味わう」
浄瑠璃・鶴賀若狭掾
三味線・新内仲三郎 上調子・鶴賀伊勢一郎
2012年1月16日 18:45
(12月18日 リサイタル)
日本国大受難の今年も残す処あと二週間となりました。私は其の国難の中を国内外で新内演奏活動して廻りました。
三月の東北大震災直後の困難な中をポーランド、十月にはバルト3国(エストニア・ラトビア・リトアニア)へ外務省の要請で海外公演に出かけました。ポーランドでは「蘭蝶」と日本舞踊二題と、本日の演目の「蜘蛛の糸」を上演しました。
またクラクフでは会場の皆様が真心善意にて集まった、震災への義援金をお預かりし、新聞社へ届けました。
バルト3国では八王子車人形と「八百屋お七」と「佐倉義民伝の甚兵衛の渡し」を上演。二度の遠征4国とも大盛況、大歓迎を受け日本伝統芸能に深い理解と大いなる感動を受けた様子で、鳴り止まぬ拍手とスタンデイングオベーションに我々の方が感激した次第でした。芸の外交による交流は両国間の相互理解を深め、温かい関係を構築し親睦の絆となると確信しました。文化庁文化交流使である者として幾分とも日本文化の紹介と平和外交のお役に立ったようです。すでに海外30数カ国の50都市以上を訪問していますが、もともと私は海外公演も好き外国旅行も好きなのです。
ですから少しも苦痛ではなく充分に楽しんで出かけております。今後も健康に留意しつつ、新内と日本伝統芸能の紹介と、多くの人達との素敵な出会いによって友好を深め、国際親善活動をして行きたいと願っております
また本年も文化庁事業の「次代を担う子供の文化技術体験事業」も十数校を廻りました。来年廃校になる小学校や、地震の被害を被った地域の学校をも訪問しました。次代の日本を担う子供の為にも、伝統芸能の普及伝承の為にも大きな役割を果たす素晴らしい事業です。然し事業仕分で年々国の文化活動が縮小されているのは残念です。
経済不況の中でまず第一に文化予算から削減されるとは情けないことです。有形で物を満たし、無形で心を満たす。
どちらも人間には必要不可欠です。
本日は日本の伝統芸能の上演で本年の締めくくりと致します。今回はポーランドで公演した「蜘蛛の糸」を上演します。
芥川龍之介が児童用に書いた小説で、小学校の教科書にも取り上げていますので、是非とも小学生に鑑賞して頂きたいと思って創りました。そしてこの曲は出演者全員で創り上げた作品であります。
古典の「石川五右衛門」は三段からの構成ですが、今回は≪まま子責め≫と≪お瀧殺し≫の二段を語ります。
≪釜入りの段≫は次回に回します。軟派との印象が強い新内節ですが、決してそうではなく、多種の曲目が存在する浄瑠璃である事を知って頂きたいと思います。
来年以降の日本は、世界はどう変革して行くのでしょうか。暗黒の幕明けになって欲しくありません。
世の中がどうであれ健康元気でいたいものです。皆様には住い新年でありますようにご祈念申し上げます。
本目は師走のご多忙の処をご来場下さいまして誠に有り難うございました。
2011年12月 8日 16:46
(12月4日 新内協会演奏会)
残すところあとーカ月の本年、新内を愛好賜る皆様には多大なご支援を頂き誠に有り難う存じます。
今年は大変な一年でした。芸一筋の私達の生活も世の中の動向情勢に左右されます。
今年ほど日本が災害に見舞われそして甚大な被害を被った年は戦後初めてであります。
今更言うまでもなく東日本を襲った大地震と津波は、多くの犠牲者と計り知れない被害の残酷な傷痕を残したのでした。
その後に大雨による水害でまたまた人命、家屋財産が流されて無残な爪痕が残りました。
この自然災害と原発事故の人的災害等による放射能汚染と財政危機。借金大国日本。TPP問題等。
世界ではヨーロッパの経済危機に伴う急激な円高。中国や北朝鮮との関係、アラブ諸国のクーデター、世界の隅々に問題を抱えているようです。
日本も世界の多くの国々もいつ経済破綻してもおかしくない危ない道をたどっています。
今後どのような情勢に変化するか予測がつきません。
来年は如何なる年となるのか、そして将来は:・。終戦直後の社会に戻るかもしれません。
それでも芸を愛好し芸を志す我々は、世の中に無関心ではいられませんが、健康で心豊かにそして愛の絆を深めつ、無心に芸に対峙し芸の道を歩みたいと思います。
本日の研修会にお忙しい中のご来場誠に有り難うございました。
師走の年の瀬を前向きに明るく元気にお過ごし下さい。来年も宜しくお願い申し上げます。
新内協会理事長 鶴賀若狭橡
2011年12月 4日 18:41
2011年10月16日 07:44
第2回新宿区 伝統芸能フェスティバル-稔の祭りと粋と華
2011年11月26日(土) 午後1時開演
牛込箪笥区民ホール
一般300円 中学生以下無料
第一部
萩原社中里神楽
戸塚囃子
江戸太神楽 丸一仙翁社中
第二部
鶴賀若狭掾 【新宿区名誉区民、国重要無形文化財保持者】
八王子車人形
2011年10月16日 07:21
日付: 9月19日(日・祝日)
開演: 6時
場所: 神楽坂劇場(箪笥町区民ホール)
アクセス:
大江戸線「牛込神楽坂」A1出口歩0分、東西線「神楽坂」2番出口歩10分
チケット:
5000円(全席自由席)、学生・65歳以上 2500円
出演: 伝統芸能の会
鶴賀若狭掾(人間国宝)、鶴賀伊勢次郎、他
清本梅寿太夫、清本紫葉、他
演目:
長唄 島の千蔵
清本 山姥
奏風楽 花火八趣
新作 蜘蛛の糸(原作 芥川龍之介、作曲 鶴賀若狭掾)
問合わせ: 伝統芸能の会事務局 03-3363-2446 jinsyo.f@nifty.com
2011年9月 5日 17:34
7月3日(日) 13時開演
神楽坂 赤城神社 参集殿
(東京メトロ 東西線神楽坂駅徒歩1分)
後見 鶴賀若狭掾(鶴賀流11代目家元 人間国宝)
特別ゲスト 春風亭一之輔(落語)
木戸銭 1000円
お問い合わせ 鶴賀伊勢次郎
090-5390-2447
isejiro@shinnai.jp
2011年6月10日 08:39
東日本大震災チャリティ公演に思う
此の度の東日本大震災で亡くなられた方及び行方不明の方々に衷心より哀悼の意を表します。
また被災された多くの皆様に心よりお見舞い申し上げます。
三月十一日午後、地震・津波・原発事故が重なり未曾有の災害が起きました。国難の幕明きです。
天災は忘れた頃に来るとは云うものの、ある程度は予想されていたのですが、余りにも大き過ぎて人知の想定を遥かに超えたのです。自然界は小さな人間の及ぶところではありません。
人間は自然界に生まれ自然界の中で生かされている事を改めて認識し、自然界に畏敬の念を持ちます。
大いなる文明の発達で人間は自然界を相手にどこかで尊大になっていたかもしれません。
この自然災害が、英知を結集した検証によって今後どのように役立たされるかが重要です。
地震は地球の胎動ですから防ぎようもありませんし、地震に伴う津波の派生も必然の現象です。
然し津波の被害は過去の事故のデータにおいてある程度は未然に防げたと考えられます。
一方、原子力発電所の震災による事故は想定外では済まされません。世に出回っているその手の本を読めば解る事ですが、これは人災が事故の大方を占めています。政府や東電の事後対応についての批判はともかく、起こり得るべき事故の、発生後の被害の甚大さについて予測の認識の甘さが余りにも無責任でお粗末です。
放射能汚染による被害の影響は、原発周辺の方々は言うに及ばず日本の浮沈に係わる大災難です。
今や日本国民が物資や資源が豊富にあり、際限なく快適さと豊かさを享受出来ると錯覚していた過を悟り、無駄を省き高望みをせず謙虚に生きる自覚を持ち、経済状況の悪化や電力不足の対処に真摯に取り組みなくてはなりません。知足の心です。
新内協会では震災後直ちに義援金の百万円をNHK事業団を通じて拠出致しました。今後も更に芸人として何がお役に立てるかを真剣に取り組んで参ります。
協会員の皆さんは各々のお立場で災害復興に対してご支援をなさっていると存じますが、これから日本中にじわじわ困難苦労が迫って来る事が予想されます。
被災なされた方々には誠にお気の毒に存じます。あの惨状を伺い知る時、慰むる言葉も簡単には出ませんが、日本国民が夢と希望を持ってこの国難に立ち向かい復興に尽力し、そしてこの災禍が日本にとって福と転じさせる事がせめてもの我々の重要な使命役割と責任かと思います。歴史国家の日本国民は大いなる誇りと素晴らしい英知と努力による底力を発揮するでしょう。そして昔の日本人の美徳を取り戻したいと願います。
なおこのような時期ですので会の中止も考えましたが、チャリティ公演として開催を決定しました。
皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。本日はご来場誠に有り難うございました。
2011年6月 5日 13:00
2011年5月19日 14:10
鶴 賀 伊勢次郎です。
初めましての方の為に自己紹介を少々。
このHPの主である鶴賀 若狭掾の弟子であり、新内演奏家です。
師匠が4回にわたってポーランド公演とこの度の大災害について述べていましたが、私もポーランドへ同行させていただきました。強烈に胸に刻み込まれた忘れられない旅になりましたねぇ。
ということで、まずはアウシュビッツ。
この残虐非道な歴史について、通り一遍の知識しか持ち合わせていなかったのだが、師匠が必ず行くと宣言したときには、関心はあるが、影響を受けやすい自分としては何かこう尻込みする感じがした。10代に広島や長崎の原爆歴史館に行ったとき、しばらく悪夢を見続けていた記憶があるのでね。
バスで現地に着くと、もう午後3時を過ぎていて見学者も少なかった。ガイドの中谷さんという方に紹介され、皆彼の後から歩き始めた。私は緊張しながらも、なぜ中谷さんという方はここで日本人ながらガイドをしているのだろう。などと余計な事を考えた。年頃は40代半くらいかな。私と同じくらいの世代で、当然戦争も知らないし、なぜ彼は日本から遠く離れた、あまり馴染みのない国で、しかもアウシュビッツで・・・。なぜここにいるんだ?
中学生くらいの子供の団体がいくつかあり、中谷さんの説明によると、いわゆるユダヤ人なのだそうだ。彼らにとってはひいおじいさんやひいおばあさんにあたる方が、この場所で殺されたのだ。ここは墓地でもあるのだ。
この強制収容所はとても一日では回りきれないくらい広大なので、中谷さんの判断で誘導される。
どういったものを私たちが見せられたかは、師匠の日記にもあるので細かくはここでは述べないが、だいたい皆さんの想像通りである。
彼のガイドは、客観的で、分かりやすく、淡々として、自分の歴史観は一切語らず事実のみの説明に終始している。
しかし、穏やかな語り口調の中に、彼の並々ならぬこの場所、この歴史に対する真摯な思い、感情を感じた。
彼は歴史的事実というものを、ドイツ、ロシア、その他のヨーロッパの国々、日本、またはユダヤ人といわれた人々、それぞれの角度から説明してれた。常に客観的に。
なぜこういった残虐非道な事が人間または一つの国家ができたのか?
彼はそうとう勉強しているんだろうな。そして、ずっーと思索し続けているんだろうな。
自分の見解を熱く語るガイドさんもたまにいるが、彼の客観的で穏やかなガイドのお陰で、冷静に最後まで歩くことができた。
大勢の人達の亡霊にさいなまれると恐れていたが、逆に今までより、歴史をもっと学び、人間について怖気づくことなく思索し思考し続けようと勇気をもらった気がした。彼にその事を伝えると、「ここに来た人間の反応は様々だが、少なくとも僕はここにくると元気をもらうんですよ。」と答えた。彼がなぜこの場所のガイドになったか、とうとう聞けなかったが、今度機会があれば聞いてみたいな。
アウシュビッツへ行こうと思っている方 ガイドは中谷さんがおすすめ!!地球の歩き方でも紹介されている有名なガイドさんらしい。大勢の人間達がここを訪れ、アウシュビッツは少し浄化されつつあるのかなあ。
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右端の方がガイドの中谷氏 |
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余りにも有名だけどアウシュビッツの門「ARBEIT MACHT FREI」は働けば自由になれる。ナチスの騙しの演出だそうだ |
2011年4月 6日 16:15
日本の大災害とポーランド公演記
第4回
帰国して時差ボケも取れた今、真剣に如何に被災者の為に出来るか、どのような行動をすべきかを考えています。
文化庁も芸団協も救援支援の呼び掛けを精力的に行っています。私も積極的に参加する意を表明しています。
お亡くなりになられた方々に衷心より哀悼の意を表し、そして1日も早く被災地の復興を支援し、被災された多くの方々の救援と慰安に、各ジャンル芸術家とも連携を共にして行動にうつしたいと考えています。
世界中が大きな難問を抱え苦労し、物心疲弊している中、多少の経済危機に直面してはいるが比較的平和で安定している日本の国民の多くが、平和ボケの安泰で、生活に満足心充足心がなく、あれが欲しいこれも欲しい、ああして欲しいこうして欲しいと不平不満の果てしない欲望。この世相の中での日本の大災害です。
被災地は徐々に日本の底力によって復興していくでしょうが、原発事故が重なる非常の事態に、これからの日本は今までのような贅沢どころか、経済は悪化し物量は不足し、生活の根底をなす水、電気、ガスそして食料も需要が賄えなくなり。節約と耐乏生活を強いられます。
この戦時の状況の中で国民全員がどう対応していくか、どう生き抜いていくのか。人ごとではなく自分も反省し、受難後の日本の世に各々が生活を一新し、心の持ち方を考え直す国難の非常時であると思います。日本中の苦しみです。日本中の哀しみです。
知足 《足るを知る》知足の精神。即ち欲の増大により満足を覚えない、足る事を知らぬ私利私欲。快適さの飽くなき追求。
知足の心。足る事を知らぬは者は、幸せを得られない貧しく苦しく哀れな心。
足る事を覚え、感謝の精神を以て援け合い、豊かな心で希望の光を持ち続けましょう。
皆で新しい世の中に向かって心機一転、そして明るく生きて行こうではありませんか。
原発事故も含めて今後の被害状態は計り知れません。苦難の日本は過酷な生活が待っています。
日本人の英知、努力、勇気、思いやり、優しさ、勤勉さ、誠実さ、団結心、忍耐強さ等日本人の美徳を発揮し、結集して立ち向かいましょう。日本人は優秀です。
この災害を機に、日本人の美徳を取り戻しましょう。日本人は挫けません。そして1日も早く復興を成し遂げましょう。日本人は負けません。
終わりに今回のポーランド公演に際しまして、在ポーランド日本大使及び大使館員の皆様、クラクフのマンガ館々長のボグナさん、通訳のヴィオラさん、アメリカ領事ご夫妻、滞在中ずっと世話して下さった松崎さん他スタッフの皆様と公演の協賛をして下さったIDの船越社長、㈱サミーの中山社長の両氏。以上の皆様には大変お世話になりました。
厚く感謝御礼を心から申し上げます。有難うございました。
2011年4月 5日 13:09
日本の大災害とポーランド公演記
第3回
その会場にはマンガ館々長達の発案で日本の大災害支援の為の募金箱が設置されたのでした。そして集まった義援金が日本円で約30万円以上でした。入場者の殆どが学生や若者達で、その乏しいお財布から頂いた尊い義援金です。何と温かいお志でしょうか。胸が熱くなりました。
アンコール曲を演奏後、観客に向かい日本語ですが日本国を代表しての気持ちで御礼の言葉を述べました。そして必ずやこの貴重な支援金を生かすべき被災地なり、支援機関にお届けする事をお約束をし、お預かりしてきたのです。
そして日本が復興した目途が付いたなら、またクラクフへ再び戻ってお礼の公演をする事を約束しました。大きな拍手を頂きました。必ず来よう...と心に誓いました。
| マンガ館の館長さんより義援金を受け取る | |
| 観客からの義援金領収書にサイン | |
| マンガ館舞台上で |
また前日の夜、アメリカ領事館から私達一行がレセプションに招待されました。領事夫人が日本人で是非我々を招いて食事をしたいとの申し出を受け、全員で出席しました。この席は本来、我々一行8名だけが招かれる会であったのですが、日本の大災害を知ってクラクフ市の著名な方が50名以上集まりまったのです。
アメリカ領事が日本の災害の実情を話され「日本の復興支援をしましょうと」呼びかけていました。そしてご来訪者に募金をお願いしていました。お礼を込めて新内を語り日舞も披露し、尺八も演奏し、私がお礼の挨拶を述べました。
世界中が支援を申し出ていますが、大の親日国であるポーランドの国民の多くが、この度の日本の災難に優しい関心を寄せ、心配と同情を寄せている事が滞在中に感じました。
| 在クラクフアメリカ領事ご夫妻と | |
| 在クラクフアメリカ領事館でのチャリティパーティ | |
| 在クラクフアメリカ領事館で |
クラクフで忘れ得ぬ感動した出来事がありました。リハーサルを済ませて会場からホテルへタクシーで戻りました。ホテルの前で降車すべく乗車料金を支払おうとしました。すると40代位の運転手さんが「日本が大災害を受けたので、私の心ばかりの支援ですので、タクシー代は結構です。復興に頑張って下さい」と云われました。一瞬言葉を失いました。驚きました。感動しました。同乗の女性は泣いてました。
何と優しい心でしょうか。滅多に出来る行為ではありません。果たして自分はこのような時に、こういう心を使えたでしょうか。ドネイト精神を発揮出来たでしょうか。丁寧にお礼を申し上げて降車してから、運転手さんのお心使いが嬉しかったと同時に何か自分が気恥ずかしく思い、考えさせられました。そして私の人生観が少し変わりました。
心に残る美しい出来事でした。(第4回へつづく)
2011年4月 3日 06:03
日本の大災害とポーランド公演記
第2回
クラクフはワルシャワから約300キロ南へ行ったところで日本の京都のような古都です。
ホテルへ入ってからすぐ車で強制収容所のアウシュビッツへ出かけました。
今回の訪問でどうしても見学をしたいとお願いをしていた場所です。今に残る大量虐殺の行われたアウシュビッツ強制収容所の建物。何の罪もないユダヤ人やポーランド人達が捕えられ連行されてガス室へ送られ殺された20世紀最悪の悲劇の場所。箱詰めされ何も判らず知らずに乗せられて来た汽車の鉄道の線路が悲しげに今も引かれてあった。ここが列車も人生も終着駅。そのまま殆どがガス室へ。幼い可愛い無邪気な子供たちも...。
収容者棟の中には数多くの遺品が展示してあります。馬小屋の中の貧しい木ベット、横に並んだ簡素なトイレ、拷問室、ガス室、見張りに鉄条網が、今尚地獄を感じさせる建物と雰囲気に身の毛がよだちます。人は何故非道の悪魔になれるのだろうか。この余りにも理不尽な残虐な行為は、どういう神の思惑なのでしょうか。いつの世にも繰り返される人間の恐ろしい狂気の蛮行です。皆それぞれ沈痛なる面持ちにてクラクフのホテルへ戻ったのでした。
| アウシュビッツにて |
日本では大被害の中にありますが、クラクフで公演が出来る事に取り敢えずホットしました。そしてやはりチャリテイ公演となっての開催となりました。
日本の大災害は勿論大きく連日報道されています。我々の訪問も新聞やテレビ等で報道されていましたし、私もテレビや新聞社のインタビューを受けました。
その報道もあってか会場は、当日になっての入場者が殺到して大入り満員となったのです。会場は「日本美術技術博物館マンガ」で、ここは1987年に日本が援助し日本人の建築家磯崎新先生が設計して日本の美術技術を紹介する為に建てられたのです。マンガとは葛飾北斎の浮世絵の漫画絵からとった名前であります。ポーランド人がいかに日本に興味を抱いているかが分かる美術館です。
この度の公演のテーマは「日本の伝統音楽・舞踊の美」として番組編成としました。訪問した出演者一行の団長の私は新内の浄瑠璃を語り、三味線は鶴賀伊勢次郎と新内勝志壽、舞踊は副団長の藤間仁章と花柳貴比、箏は富元清英、尺八は吉岡龍見そして鳴物は藤舎朱音の8名。演目は新内の素浄瑠璃「らん蝶」。「雪」は新内舞踊で立ち方は花柳貴比、「万歳」は地歌ので立ち方は藤間仁章、唄と箏は富元清英、尺八は吉岡龍見、鳴物は藤舎朱音。そして全員参加の芥川龍之介作・鶴賀若狭掾脚色・作曲・構成の新作「蜘蛛の糸」の4曲。ショパン生誕200年記念事業ですので、しっとりと聴かせ観せるシビアな作品を選びました。
ポーランド人は大変に日本大好きな国民で、日本の文化芸術をよく学んで理解しております。ポーランド人と日本人は気質や感性が良く似ているように思われます。当地を初訪問しました私も短期間でしたがそう感じ、親しみを強く覚えました。演目の選定も良かったと思います。公演は字幕を出しませんでしたが、観客(99%ポーランド人)の皆さんが、曲の内容を正確に理解してくれたようです。終演後のパーテイでそれを実感しました。公演は観客の心を捉えて、大成功であったと確信しています。
世界的な映画監督で日本でも多くのフアンを持つワイダ氏は、この公演を大変楽しみにしていらしたのですが、ワルシャワ公演が中止を残念がっていらしたようです。クラクフへはワイダ監督の代りに奥様がお越しになり感動し、賞賛を受けました。私達が感動しました。(3回目に続く)
| 新聞社の取材を受ける(マンガ館にて) | |
| クラクフ公演 蘭蝶 | |
| 公演後レセプションでワイダ監督の奥様と(右手前) |
2011年4月 1日 13:19
日本の大災害とポーランド公演記
第1回
悲しみは突然にやって来ます。
天災は忘れた頃にやって来る。いや日本人は忘れてはいません。
日本は災害の国です。毎年毎年、地震台風水害が各地で起きてます。
然し今回の天災は余りにも大き過ぎて想定外であり、人間の予想をはるかに超えたのです。
自然の壮大な力は人間の想像や頭脳の限界を遥かに超えたのです。
過去に体験した如何なるデータも人間が考え得る憶測でしかありません。
自然の恵みも怒りも神の領域であります。
云って見れば人間にはそれらは防ぎきれません。自然界は人間の力の及ばぬ所です。
然し人間の知恵で最小限に防ぎ得る事も可能です。
今回の大震災はどうであったでしょうか。
こらからの英知を結集した検証が今後にどう生かされるかが人間の出来得る最大の限界です。
戦中の東京大空襲のあった3月10日の次の日の3月11日午後に勿論天災は突然襲って来ました。
そして我々日本は戦後最大の危機に直面したのです。日本の受難の幕明きです。
その翌々日の13日に私は昨年から企画されていた在ポーランド日本大使館主催のショパン生誕200年記念事業公演の為にポーランドのワルシャワへ飛び立ちました。その報告を簡単に記したいと思います。
複雑な思いで成田空港に向かい、前日欠航し、この日も飛ばないだろうと予測しつつ、それでも高速道路も通行可能で空港に車を運転して行きました。フィンランド航空で予定通りの出航です。
日本も心配、残す家族も案じられる。然しポーランドの2か所ともチケットはソールドアウトでもあり、芸人として日本人としてキャンセルは出来ない...そんな思いの8名が日本をあとに飛び立ちました。ヘルシンキでトランジットそしてワルシャワへ到着。余程の厳寒と思っていましたが、それ程の寒さではなく一先ずホットしたのでした。
明くる日、会場にて現地のスタッフと出演者全員で舞台の照明や音響や大道具の仕込み、そしてリハーサルにかかる段取りになった昼食後でした。
日本大使館から公使が沈痛な面持ちで入って来ました。公演中止の命令の知らせで来たのです。外務省通達で世界中の日本大使館の文化行事は当分(期限なし)中止と決定されたのです。
でも 何故・・・チャリテイでもよいのに・・・と落胆の8名。でも考えてみれば致し方ない事と全員寂しく舞台撤退となりました。
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ワルシャワの劇場にて打ち合わせ |
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公使よりワルシャワ公演中止を告げられる |
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公演中止決定の後、皆で演奏 |
本番のある筈の15日は浮いた気持にもなれずに市内を少し観光しました。
ワルシャワは第2次世界大戦でドイツ軍に徹底的に跡形もなく破壊された都市でした。
丁度この度の大津波によって壊滅状態になった太平洋沿岸の街と同じ状態です。
それが市民達の大いなる努力によって少しずつ復興し、現在ではほとんど以前の街並みに復元されています。そして今でも修復工事が続いているのです。
ワルシャワは中止を余儀なくされましたが、クラクフは催行するとの決定の知らせが入り勇躍、明朝公演する事となったクラクフへ汽車での移動。久し振りにコンパートメントの車両に乗りクラクフ市に向かいました。(第2回に続く)
2011年3月31日 10:25
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昨年立ち上げた「鼓舞糸(こぶし)の会」のメンバーの一人である望月朴清さんが「五代目望月朴清襲名披露」の会を開催いたします。
日時★平成23年3月28日
1部◆午前10時45分開演
2部◆午後4時開演
2部の1番目に鶴賀 若狭掾が「ご祝儀 子宝三番叟」を演奏致します。
ちなみに弟子の鶴賀 伊勢次郎が太鼓の初舞台です。
詳細とチケットのお申し込みは下記リンクから。
http://www006.upp.so-net.ne.jp/bokusei/bokusei5/events/event_hohnokai02.html
望月朴清公式HP
http://www.bokusei-5th.com
2011年3月 7日 17:46
ショパン生誕200年を記念してコンクールや音楽イベントが多く開催されており、在ポーランドの日本大使館より招待のお誘いを受け、日本の伝統音楽を紹介するまたとない機会を得ました。
公演内容は鶴賀 若狭掾が昨年創作した芥川龍之介の「蜘蛛の糸」
新内を軸として和楽器と舞踊から構成された音楽劇。
さらには、新内の代表曲の「蘭蝶」を素浄瑠璃で。
舞踊の演目として地歌の「ゆき」これは鶴賀 若狭掾が歌います。(新内風のゆきもとってもよいですよ)
ポーランドの方は非常に親日的で、日本の文化の精神性の深さに興味を持っているようです。
能の公演などはよく開催されているようですが新内は初めての試みでどのような反応を得られるのか怖いような楽しみのような・・・。
土産話を楽しみにしていてください。
渡航メンバーは
新内★ 鶴賀 若狭掾、 鶴賀 伊勢次郎、 新内 勝志壽
舞踊★ 藤間 仁章、 花柳 貴比
箏 ★ 富本 清英
尺八★ 吉岡 龍見
囃子★ 藤舎 朱音
2011年3月 7日 11:24
昨日は母の日。父の日のイメージよりほのぼのとして暖かい感じがするな。誰にでも母はいる、誰にでも母はいました。私にも素晴らしい母がいました。生まれてから一度も離れたことはなく、ずっと一緒に生活してきた母でしたが、その母が79歳で急死した。前の日まで元気でいたのに朝になったら冷たくなっていました。余りにも突然でした。そのとき私は仕事で留守していたのでした・・・。芸人は親の死に目に会えない・・・ト母の最期の教えだったのでしょうか。今思い出しても悲しく辛い、一生その思いは消えないと思う。今子供は2人とも親となり孫も3人になった。彼らの長として出来る限りのことはして上げたいと思っている。それには健康でいなくてはと生活習慣に留意しなきゃあね。自分の為にも。
裕子から花が昨日君子に届き、重行一家も花を持って来たので6人で五十番へ出かけて食事をした。佳吾と怜児の賑やかで動き回ること、元気元気で楽しく疲れた。孫のうち誰が新内を継承してくれるのかな。頼むよ。お願いします。
2006年5月15日 10:06